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チーム医療

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医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士、事務職員等の多職種が患者さんのために協力しています。

妊娠と薬外来

利用方法等については、当科専門外来ホームページ
詳しくは、国立成育医療研究センター内ホームページ

妊娠中に薬を服用することが、赤ちゃんへどう影響するのか十分な情報がないために「服用中に予期せず妊娠し、妊娠継続について悩む」「慢性疾患をもつ女性が妊娠を考える際に障壁になる場合がある」などの問題が生じています。
このような状況を改善するためのお手伝いとして2008年7月より「妊娠と薬外来」を開設し、国立成育医療研究センターと連携し、最新の情報を専門スタッフ(医師及び薬剤師)が患者さんに提供しています。

糖尿病チーム

糖尿病は患者さんが自ら主治医になって治療を進めていくことが大切です。
薬剤師は多職種と連携し、新規薬剤の導入・アドヒアランス向上のための情報提供を行い患者さんをサポートさせていただいています。

栄養サポートチーム(NST)

患者さんの栄養状態の改善に努めることを目的に多職種が協力して、より安全かつ有効な栄養療法をサポートしています。
2016年4月より栄養サポートチーム加算の算定が開始され、症例検討会や回診において輸液や経腸栄養剤の処方決定に参加、栄養療法関連製剤の情報提供、また院内のマニュアル作成などを行っています。また、当院は日本臨床栄養代謝学会認定の教育施設になっており、年2回外部施設からの受け入れを行っています。

褥瘡対策チーム

褥瘡対策チームは、褥瘡予防にかかる情報の収集及び報告、褥瘡診療計画書作成にかかる指導助言、褥瘡及び合併する感染予防対策の検討等を行っています。
褥瘡回診やカンファレンスでは褥瘡の評価を行い、褥瘡予防や改善のための指導を行っており、薬剤師もチームの一員として参加しています。

緩和ケアチーム(PCT)

緩和ケアとは、手術や化学療法などの治療が終わってからの終末期ケアだけではなく、診断時から患者さんとそのご家族のさまざまな苦痛を取りのぞき、その人らしい生活を送るためのケアのことです。
薬剤師も緩和ケアチーム(PCT)に参加し、がん性疼痛治療の中心的な薬である医療用麻薬の適正使用を推進し、また、薬の飲み合わせや副作用などの情報提供を行い、患者さんの生活の質(QOL)を高めるサポートを行っています。

院内感染対策チーム(ICT)

ICTとは、Infection Control Teamの略称で、院内で起こる様々な感染症から患者さんや職員の安全を守るために活動をおこなう組織です。多職種(医師、看護師、検査技師、薬剤師、事務)が集まり、横断的に病院全体の感染対策活動に従事しています。
活動内容としては、(1)院内感染サーベイランス、(2)感染対策に関する指導・介入、(3)感染暴露防止対策(針刺し・切創)、(4)院内感染対策に関する教育、(5)院内感染対策マニュアルの作成・改訂などを行っています。

抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

ASTとは、Antimicrobial Stewardship Teamの略称で、抗菌薬の適正使用を推進することにより感染症患者の予後を改善し、耐性菌を減少させることを目的として多職種が集まり活動しています。
院内で使用開始された抗菌薬の早期把握に努め、チームメンバーとともにその抗菌薬の選択・用法・用量・投与期間などについて評価し、必要に応じて主治医へのフィードバックを行っています。また、経時的な抗菌薬使用量のモニタリングなども行っています。

HIV感染症チーム

HIV/AIDS感染症の治療、メンタルヘルス、社会福祉などについて多職種のスタッフが連携し、活動を行っています。HIV/AIDS感染症治療の中心は薬物療法であり、定められた時間に正しく服薬することが重要です。薬剤師は、早期から介入し、患者さんに最適な治療薬の提案や服薬のサポート(新薬などの情報提供や副作用モニタリング)を行っています。

心不全多職種カンファレンス

患者さんの心臓病の再発や重症化の予防を目的に多職種(医師、看護師、理学療法士、メディカルソーシャルワーカー、栄養士、薬剤師)が毎週水曜日にカンファレンスを行っています。
カンファレンスでは多職種で情報を共有し、その内容を基にそれぞれの職種が患者さんのサポートを行っています。

周術期管理センター

周術期管理センターは、手術を受けられる患者さんが安全な質の高い周術期管理を受けていただけるよう、多職種のチームで協力してサポートするためのセンターです。
薬剤師は患者さんの常用薬やサプリメント、健康食品の確認を行い、抗血小板薬や抗凝固薬等の周術期に中止検討が必要な薬剤について医師へ情報提供しています。また、アレルギー歴の確認も行っています。

災害対応

震災等の災害に備え、災害用常備薬を保管・管理しています。
また、DMAT研修や防災訓練にも参加し、災害発生時に、医療チームの一員として同行する体制を整えています。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは、「災害急性期に活動できる機動性をもったトレーニングを受けた医療チーム」のこと。

2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、当薬剤部DMAT隊員が発災の約3時間後に当院を出発し、仙台医療センターの応援業務や広域搬送適応患者の域内搬送業務に従事し3月14日に帰院しました。
また、その後の奈良県医療救護班活動においても、数名の薬剤部員が宮城県気仙沼市に派遣され、調剤や服薬指導のみならず情報提供業務などを通じて救護所での診療に貢献しました。

2016年4月16日に発生した熊本地震においても、当薬剤部DMAT隊員が現地に向かい八代市の避難所を巡回するなどの医療支援活動を行い4月19日に帰院しました。2024年1月1日に発生した能登半島地震において、当薬剤部DMAT隊員が1月4日から1月7日まで石川県庁内の保健医療福祉調整本部で活動を行いました。
また、日赤救護班として西日本豪雨災害では2018年7月18日から7月21日にかけて岡山県真備町へ、能登半島地震では2024年1月24日から1月28日にかけて石川県輪島市で避難所や救護所での巡回診療などに貢献しました。

(東日本大震災)

(能登半島地震)

医療安全

医療におけるインシデント(事故につながりかねない出来事)のうち、約3割が医薬品に関するものといわれています。

薬剤部では、インシデント防止のためマニュアルや手順書の整備を行っています。また、医療安全や医薬品安全に関する各種情報を共有し、対策の立案等に役立てています。なお、2007年の医療法改正に伴い設置された、医薬品安全管理責任者は、薬剤部長が担当しています。

医薬品安全管理責任者の指導のもと医療の質・安全管理センターと連携し、医薬品の安全管理のための業務手順書の作成や医薬品に関する講習会の開催を行っています。また、2018年からは医療の質・安全管理センターに専従の薬剤師を配置しより綿密な連携を図っています。